ネットサーフィンをしていて、とある記事をきっかけに8,9年前にアジアを旅しているときに出会ったこれまたとある人の事を思い出した。
その人は小さな自分の子供を2人連れて世界中を旅していた。
バラナシの船で生活をし、その後ネパールや周辺国を回り、僕はマレーシアのペナン島でその人に会った。
とにかく明るい。
日本語をネイティブのように操る。
僕が日本神話について初めて知ったのも恥ずかしながら、日本生まれではないこの人から。
ボキャブラリーは日本生まれの人よりもよっぽど豊富。
この出会いの衝撃は今でも忘れない。
自分の価値観からはるか遠くにいる存在に出くわす。
その瞬間に。
ドアの隙間から、ほんの少しだけ”外”が見える。
そのときに自分というものが、どれだけ今いる”内”の事しか知らなかったことにきづく。
今でもそういう存在に憧れ、届かずにいる。
一度バラナシの船で世界中を旅するので、来ないかと誘って頂いたことがある。
船といっても、写真で見た限り、エンジンもちゃんと動くのかどうかという、そういう船だ。
そのとき僕は勇気が無く、話に乗れなかった。
今思えば凄い話だけれど、そんな事ってなかなか構想も出来ない。
外に出るという事。
それは自分と全く違う価値観に出会うということ。
その瞬間を待ちわびているのかなあ。